みかづきブログ その3

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一流の料理人

お題「新年の抱負」

私は一流の料理人だ。

一流の料理人の条件は、既に一流と呼ばれている料理人に一流と認めてもらうことである。私はそう考える。
一流の料理人は、新しい調理法の研究を怠らない。
だから私も日々新しい調理法を研究している。すべては一流と呼ばれる料理人に一流と認めてもらうためである。

今日は私のレストランに子供のお客様が来た。

子供の頃から一流の料理を食すことができるとは、非常に運の良い坊やである。
私は腕をふるう。
刮目せよ。この斬新な調理法から繰り出される斬新な料理を見るが良い。

料理を食べた坊やは首をひねっている。
まあ、一流の技がわからないのもしょうがない。
一流の技の斬新さは一流の料理人にしか伝わらないのだからな。
所詮坊やは一流ではなかったということである。

結局坊やは私の一流の料理をほとんど食べなかった。
まあいいさ。私は一流の料理人。一流のお客様のみに理解されればそれで良い。
坊やは隣の店でお子様ランチをおいしそうに食べている。
ふっ。笑止。あんなありきたりな手法でつくられた料理に喜ぶなど、坊やが一流でない証拠。
私の一流の料理を食べたければ、しっかりと一流の知識を持ってから来てほしいものだな。

わあはっはっはっはっは。