ドメインを取ってから3年間、ずーっと工事中だったポートフォリオサイトですが、
ついに昨日公開できる状態になりました。
(PC版はまだできてないのですが)
今回のサイトで一番こだわったところはなんといっても、利き手に合わせたUIです。
今回はこのUIが生まれた経緯についてまとめたいと思います。
ことのきっかけ
年始から マテリアルデザイン を勉強したことがきっかけです。
とまあ、こんな感じでマテリアルデザインを勉強しては、CSSで再現してというのを繰り返し、
マテリアルデザインっていいなぁって思っていたのですが、
https://twitter.com/ki_230/status/871573084100149248
このダイアログをつくったときにちょっと思いました。
「ボタンをboldで処理しているけど、ボタンってわかるのであろうか?」と。
まあ、わかる人にはわかるでしょう。
インスタグラムとかもそうなってますし。
ただ、まったくスマートフォンをつかったことがない人はどうでしょうか?
そもそもスマートフォンが世に出た頃は、
スマートフォンは未知の物体であったわけで、
だからこそ、スキュアモーフィックデザイン(実世界の似たような機能を持ったものをモチーフにしたデザイン)が流行ったわけです。
未知の物体に対して、アフォーダンスを生み出すためのモチーフだったわけなのです。
確かにスマートフォンがこれだけ普及しきった昨今。
もはやスキュアモーフィックデザインの出番は終わったと考える人もいるでしょう。
しかし、本当にそうなのでしょうか。
敢えていま、スマートフォンをもう一度、大きなタッチディスプレイと捉えたとしたら、
どういうアプローチがとれるであろうか?的なことを考えはじめたわけです。
しかし、現実問題、僕は画作りができないわけで、
そんな僕でも相違工夫でなんとかなるアプローチはないかなぁと考えはじめました。
で、思い出したのが、こちらの記事です。
kimizuka.hatenablog.com
大きなタッチディスプレイに対し、
親指で操作できる範囲を示すモチーフとしてカードを斜めに並べるというアプローチ。
これは使えるのではないかと。
マテリアルデザインでもカード型のUIの例はたくさんありますし。
レイアウトの工夫で新しいアフォーダンスを生み出せるのではないかなぁと考えました。
しかし、このデザインには大きな欠点がひとつありました。
レイアウトが完全に右利き、というか右手で操作する用なのです。
しかし、その対策は驚くほどあっさり思いつきました。操作する手に合わせてレイアウトを変更しようと。
昔から野球が好きで、投手の聞き手に合わせて、入る打席を切り替えるスイッチヒッターに対し、
かっこよさを感じていたのが大きな要因のひとつだと思います。
スイッチヒッターのように相手に合わせて自分を変えるUIをつくるぞ。と。そう考えたのです。
そしてそんなこんなで、完成したのが、こちらのUIなのです。
kimizuka.fm
つくってみて、この方向性には大きな可能性を感じました。
手始めに利き手に合わせてデザインを変えるUIをつくってみましたが、
例えば性別によってUIを変えたり、年令によってUIを変えたり、演奏したことがある楽器によってUIをかえたりすれば、
もっともっとつかいやすく直感的なUIをつくれるかもしてないと思っています。
引き続き、研究していこうと思いまいた。
と。そんなかんじです。